冬至はかぼちゃや柚子湯・反対に夏至に食べるものは?

日々の暮らし

幼い時だったと思います。

冬の時期に家族でかぼちゃを食べた後、あったかい浴槽に柚子を入れた記憶があります。

 

なんでこんな事するのかな~?

幼い頃不思議でしかたありませんでした。

 

大人に成長し、一人暮らしも経験しました。

冬至が近づくと「かぼちゃと柚子」が段ボール一杯に入って、毎年送られてきました。

 

「あ~。もうそんな時期なのか~」

忙しさのあまり、忘れかけていた季節の週間を思い出させてくれました。

 

と、同時に・・・ある疑問が!

 

冬至にかぼちゃを食べる習慣があるように、反対の夏至は何か食べるものがあるのかな~。

疑問に思い調べてみました。

 

冬至にかぼちゃを食べる理由、夏至には・・・?

かぼちゃと聞いて、収穫される時期をご存知ですか?

現在の農業の発展・進化により、野菜は1年を通して収穫でき食べることができるようになりました。

 

しかし、本来は・・・かぼちゃは夏の食べ物です。

なぜ1年の中で最も日が短く、夜が長い冬至にかぼちゃを食べるのでしょうか?

 

夏が過ぎ、寒い季節になると収穫し食べられる野菜が少なくなってきます。

かぼちゃは長期保存が可能な為、冬の野菜不足に重宝される野菜になりました。

かぼちゃは収穫後すぐに食べるよりも、貯蔵することで熟し甘味も増えます。

栄養も豊富に含まれているので、「病気になりにくい」食べ物とされ全国に広がりました。

 

昔の方が考えた知恵はすごいですね。

 

冬至になぜかぼちゃを食べるのかわかりましたが・・・。

 

反対に、夏至に食べるものってあるのかな?

と、疑問に思いました。

 

冬至はすぐに思い浮かびますが・・・。

 

夏至に関しては、全く思いつきません!

 

ごめんなさい、私の住む地域では聞いたことがありません。

 

他の地域では食べる風習があるのか調べてみました。

 

夏至によく食べるものは地域による違いがある?

・関西では「タコ」を食べる風習があります。

夏至から数えて11日目の半夏生(はんげしょう)に、食べていました。

関西ではタコの足のように、しっかり根を張って、丈夫な作物が育つようにと願いを込めていました。

 

・愛知県は「無花果(イチジク)」の田楽を食べる風習があります。

無花果を半分に切り、弱火で練り上げた田楽味噌をぬり、オーブンで焼くそうです。

無花果は元々薬として用いられていました。

また、不老長寿の果物と言われていることから、暑い時期に体力をつける食べ物として、無花果を食べる風習が出来た可能性があります。

 

・関東は「小麦餅」を食べる風習があります。

関東では以前から「二毛作」が盛んでした、夏至の時期には小麦粉がたくさんあった為、新小麦をつかってお餅を食べていました。

小麦餅を神様に備える風習があり、作物の収穫を祈願したと言われています。

 

・香川県では「うどん」を食べる風習があります。

香川県では半夏生の日を「うどんの日」としています。

田植えが終わり、農作業で疲れた方たちをねぎらう意味を込め、食べていたのがうどんだったそうです。

 

・福井では「サバ」を食べる風習があります。

福井県はサバの収穫量が多く、農作業で疲れた方たちをねぎらう意味を込めてサバを振る舞ったのが由来です

この時期になると、丸ごと1匹のサバを焼いて販売する魚屋さんもあるみたいです。

 

・京都では「水無月」と言う和菓子を食べる風習があります。

「夏越の祓」という神道の儀式があります。

半年間の罪などを祓い、これより先の半年間の無病息災を願う行事に食べます。

「水無月」は小豆を、ういろうに乗せて三角に切った和菓子です。

小豆には悪霊祓い

三角形は暑さに耐えるための氷の意味があります。

 

まとめ

夏至の食べ物だけでも、各地によってさまざまあるんですね。

初めて聞くものばかりでしたが、勉強になりました。

地域ごとに古くから伝わる風習に、昔の方たちの生活の知恵ってすごいな!

と、改めて実感しました。

家族の健康を願い、農作業で働く方たちをねぎらう為に考えた先人の教えを、これからも大事に守り続けていって欲しいな~と思います。

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