祝日は、お休みの日の中でも特別な感じがしますよね。
ゴールデンウィークなどは祝日が重なるので連休になったり、その日にちなんだイベントが開催されたりして、とても魅力的です。
そんな祝日ですが、実は法律で決められている休日だというのを知っていますか?
例えば、ゴールデンウィーク中の5月3日は『憲法記念日』という祝日で、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」という意味が込められています。
それぞれの祝日には意味があって定められているのですね。
では、一年の終わりの日である大晦日はどういう理由でお休みの日なのでしょうか?
そもそも、大晦日は祝日なのでしょうか?
大晦日は国民の祝日ではない!なぜ祝日のような扱いなのか?
12月31日は大晦日です。
旧暦ではそれぞれの月の終わりの日を「みそか(三十日=晦日)」と呼んでいました。
12月31日は一年の最終日なので、大晦日と特別に呼びます。
一般的にはお休みのことが多いこの日ですが、実は国の定める「祝日」ではありません。
祝日は、『国民の祝日に関する法律』という名前の法律で決められています。
大晦日はその中に入っておらず、祝日として定められていないのですね。
では、大晦日はなぜ祝日のようにお休みという扱いになっていることが多いのでしょうか?
公務員と民間企業の会社員では事情が違うので、分けてまとめました!
○公務員は法律で決まっている!
大晦日がお休みの日と決まっているのは、官公庁などの機関です。
「行政機関の休日に関する法律」というものによって、12月29日から1月3日までお休みであるとされています。
同じように、市役所など地方自治体の役所もこの期間はお休みとなっています。
一方で、警察や消防、自衛隊などで特別な任務に就いている場合はお休みとならない場合もあります。
このように、一般的な公務員は年末年始がお休みであると法律で決まっているので、大晦日はお休みになっているのですね。
○会社員の場合
民間企業の場合は、公務員と違い、年末年始はお休みであると法律で決められていません。
でも、多くの会社員は年末年始がお休みですよね。
実は、年末年始のお休みは企業が独自に設定している休暇なんです。
そのため、飲食業であったり出版会社など「お休みの日こそ忙しい」会社はお休みではない場合が多いようです。
一方最近では、人手不足などの影響から従業員の負担を軽くすることを目的として、あえて年末年始をお休みにする企業も増えてきました。
このように、多くの企業では年末年始がお休みなので、会社の年末年始のお休みはてっきり法律で決まっているようなイメージがありますが、実はそうではなかったのですね。
元日は祝日なの?
一年の終わりである大晦日は祝日ではありませんでした。
では反対に、一年のはじめの日である元日は祝日なのでしょうか?
そうです、1月1日は『元日』という祝日です!
この日は、「年の初めを祝う」という意味で祝日に設定されています。
元日の早朝には、天皇陛下が四方拝という祭祀を行い、一年間の豊作と無病息災を願います。
まとめ
年末年始は、会社や学校がお休みなので通勤通学ラッシュがありません。
そのため電車などの交通機関は休日ダイヤで運行していますし、お店もお休みのところが多いので、祝日と勘違いしている方も多かったのではないでしょうか。
大晦日は国の定める祝日ではありませんでした。
公務員は法律でお休みになっていますし、企業に勤める会社員でも多くの場合でお休みとしている企業が多いことから、祝日のような扱いであることが分かりました。
逆に、1月1日は新年を祝うという意味から祝日として定められていました。
お休みの日としての祝日は喜しいのはもちろんですが、全ての祝日にはちゃんと意味が込められていますので、本来の意味を知ることでまた新しい嬉しさを味わうことができそうですね。
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