門松の意味と3本の竹の高さが違う理由!正しい置き方や処分方法まで!

年中行事

お正月になると玄関先に門松を飾りますよね。

一般家庭ではあまり門松を飾ったりしなくなりましたが

そもそも、門松ってどんな意味があってお正月に飾るか知っていますか?

昔から何気なくやっている風習ですが、もちろんちゃんと意味があります。

いざ、「門松の意味は?なぜ竹?あの形に意味があるの?」と

聞かれてもはっきりと言えませんよね。

そこで、今回は門松の意味や飾り方など門松についてのお話です。

 

門松の意味と由来について。3本の竹の長さが違う理由は?

まずは、お正月に門松をなぜ飾るのか?

秋になって収穫が終わると神様が山へ帰るという言い伝えがあるます。
そして、新年を迎え人々がまた農耕を始めると、山に帰っていた神様が戻ってくるんですね。
門松は神様が来やすい様に目印として飾るのだそうです。

この神様は新しい年に、実りを与えてくれる新年の神様と言われます。

ですから、門松には五穀豊穣の意味合いもあるんですよ。

 

門松の3本の竹の長さが違う理由もきちんとあって、比率まで決まっています。

3本の門松のそれぞれの長さは7:5:3の比率になっていて
これは、2で割り切れない、縁起物の比率なんですよ。

門松を思い出すと下に荒縄を巻いてあるの覚えていますか?

実は縄を巻く回数も決まっているんですよ!

下7回 中5回 上3回
1番長い竹と7回巻いた荒縄は男。
1番短い竹と3回巻いた荒縄は女を意味し
真ん中の竹と5回巻いた荒縄は、仲を取り持つという意味があるんです。

神様の目印ですから、きっちり決まり事が定められているんですね~

意外にも奥深いと思いませんか?

 

以前職人さんが一つ一つ手作りしているのを見たことがありますが、

非常に重労働で、何といっても下の荒縄を締め上げるのは

そうとうな力が必要でそれはもう、ぎゅうぎゅうに締め上げていました。

きっちり締め上げないと竹がぐらついて上の方が広がってしまうとか・・・

そんな職人さんも高齢化していて存続の危機とか!

日本古来の風習がなくなってしまったらとちょっと心配ですよね・・・

 

門松の正しい置き方とは?一対?しめ縄も一緒に飾る?

 門松の正しい置き方

門松は対で置いてありますが、同じものでないのを知っていましたか?

門松には「雄松(おまつ)」と「雌松(めまつ)」があります。

雄松と雌松に合わせて黒松(雄松)と赤松(雌松)が使われます。

向かって 左側に雄松 右側に雌松を飾るのです。

門松の中心には竹が3本立っていますが、それぞれ長さが違います。

どの位置にどの長さの竹を配置するか・・・・

それぞれ意味が違ってくるんですね。

 

出飾り

3本の竹のうち、2番目の高さの竹を外側に、

1番高いものと1番短いものが内側に置かれている配置のものを

出飾り(でかざり)といいます。

家庭で門松を飾る場合、この「出飾り」が一般的です。

  • 子どもが一人立ちしてほしい
  • 結婚してほしい

こんな願いが込められています。
病院でも「早く患者さんが元気になって出ていってほしい・・」という意味で

「出飾り」の門松を飾ることもありますね。

 

迎え飾り

出飾りとは逆に、1番長い竹と短い竹が外側、

2番目に長い竹が内側に配置された門松を「迎え飾り」といいます。

商売をしている人は「迎え飾り」を好んで使うようですね。

「お金やお客様が入って来てほしい」という願いを込めて飾るんですね。
「子どもを授かりたい」などの願いも込めらるとか・・・

 

  • 「出飾り」は外側へ向けてよい結果がでるよう
  • 「迎え飾り」は内側へ福を呼び込みたい場合に

 

と、願いの意味で飾り方が変わります。ちょっと面白いですよね。

 

門松を置く場所は?

基本、門松は神様への目印ですから、家の角に置きます。

その年の恵方の方向へ向けておくのが正式ですが

なかなか難しいのでたいていは玄関に置くのが一般的ですよね。

最近は、マンションやモダンな家が増えていますから

どうしても、置くスペースがないのであれば
最近では簡易な門松もありますのでお家に合った門松を飾りましょう!

やはり、できればを一対で飾るのがベストですね。

 

ちなみに門松としめ縄はセットと考えるのが一般的なので両方飾りましょう。

 

門松の処分方法とは?使い回してもいいの?

 門松の処分方法

一年の願いを込めて飾った門松。

さて、どう処分したらいいのかご存知ですか?

1番良い方法は神社などでよく行われている「どんと焼き」「左義長(さぎちょう)」と呼ばれるお炊き上げに持って行くのがいいですね。

これは小正月の1月15日あたりに神社で行う行事で、

しめ縄や書初めなどを持って行って炊き上げてもらって

その火にあたると健康でいられる・・・と言われています。

 

知ってましたか?この「どんと焼き」で門松もお焚き上げしてくれるんだ!?

知りませんでした。同級生に寺の息子がいまして聞いてみたところ

「門松も持ってきていいよ~気持ち的にもゴミで出すのは嫌でしょ?」

うん、うん!!持ってく!

それから毎年門松は「どんと焼き」に持っていくことにしました♪

残念なことに、どんど焼きに間に合わなかった時は

塩で清めて紙につつんで可燃ごみとして出して大丈夫ですよ。

 

使い回してOK?

門松ってけして安い物ではないですよね。

ふと、毎年買い替えるのは・・・使い回しても大丈夫なら

見た目だってそんなに汚くなっていないし、

出来れば使い回したいんだけど・・・・

そんな風に思っている方意外と多いいですよね。

 

使いまわしでもOKですよ!

 

あくまで日本の古くからの風習なので

毎年新しいお飾りで神様を迎えようといった気持ちを

重要視していないなら使いまわしたとしてもいいんじゃないですかね。

表面上飾ってあれば新年を迎える気分にもなりますし、

なんといってもエコにもなりますからね。

時代的にもいいのかもしれませんね。

まあ気持ちの問題ですから・・・

さすがにあまりにみすぼらしい状態であれば買い直すか、

作り直すほうがいいですが悩んでいるなら

一度しっかり保管をしてみて来年にも再利用してみてもいいんじゃないですかね。

 

まとめ

何気なく毎年恒例のお飾りとして門松を家の角に飾っていた人いますよね。

実はこんなに意味深く、願い事をする象徴であったとは・・・!

日本古来の風習にはやはり、きちんとした理由があるんですね。

来年は門松の本当の意味をかみしめて

新年、神様に願いを込めて家の玄関に飾ってみてはいかがですか?

「神様!私の家はここです!今年一年良い年でありますよう!見守りください!」

 

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