日本中には昔からたくさんの方言がありますよね。
地元の人でないとわからない言葉もいっぱい!
そんな方言のエピソードや体験談をまとめました。
疲れた時にクスッと笑ってください♪
おもしろ方言集〜東日本編〜
東北・青森県
「愛すべき叔父の津軽弁」 東北出身の夫と結婚して初めて彼の親戚が住む青森県津軽を訪れました。私にとって青森県を訪れるのも生まれて初めてでした。大自然溢れる大変美しい青森に魅了されとても気に入りました。 それ以上に、津軽の親戚にもとても温かくしてもらいとても幸せに思いステキな家族の繋がりが出来た事に嬉しくなりました。 東北出身ではない私に、津軽の親戚は気を使って標準語を話そうとしてくれました。そんな中、最年長の叔父と話をして見たいと思い、わたしから積極的に話しかけてみました。叔父もゆっくり叔父なりの標準語を話してくれようとし、私も一生懸命叔父の言葉をピックアップしようと奮闘。 顔をしかめながら聞くワタシ、顔をしかめながら一生懸命伝えようとするオジ。会話をしているつもりが、いつの間にかワタシが叔父がなんと言ったか当てるクイズゲームになってしまい、「あ、今バイパスって言った!」とか「レタス!」って言った、「キャベツ!」と私が言い当てるようになってしまいました。 その頃にはみんな笑っていましたが、私が一つ分かった事は、叔父の話す津軽弁でピックアップ出来た言葉はカタカナであるという事でした。 もう、結婚も10年を過ぎ何度も帰省しているので、叔父の話す津軽弁にも慣れて来ましたが、この時の叔父とのやり取りは今でも話す笑い話です。 |
関東・東京都
「東京なまりの私の上司」 私が若かりし頃、営業をやっていた私の上司にあたる、部長さんで東京都なまりのある人がいました。 とても気さくな方で楽しく、仕事もできる方ではあるのですが、そのかたは東京の下町生まれで、下町育ちでして、あるひらがなが言えません。 そんなある日、私が不在の時に会社の事務所に私のお客様から電話があったようでして、部長が電話を取ってくれました。私はいるかのことでした。 電話を取った部長は、彼はあいにく外出しております。と、伝えたところ、「じゃあ、伝言板しといて」と。部長は相手のお名前と連絡先を、聞いて電話を、切りました。 後に外出先から私が戻りました。部長から「さっき、平井さんから電話があったから折り返し連絡してあげてね」と言われました。 しかし、私のお客様に平井さんと言う方がいません。部長、それ私への電話でしたか?私にはそんなお客様いないのですが、と。それでも部長はいや、お前に電話があった。と。 それで、その平井さんの電話番号を、確認して、私の電話帳と照らし合わせて調べたところ、平井さんではなくて白井さんでした。 そうです、部長は、「し」と言えなくて「ひ」と言うのです。あぁ、部長、白井さんですね。と言うと、そうだよ、だから。そう、言ったじゃんと言われました。 部長は言ったつもりだったようですが、完全に平井さんになってて、混乱したことがありました。 |
中部・山梨県
「カツラの人の前で絶対に言ってはいけない山梨の方言」 山梨の方言で「~でしょ?」という言葉を「~ずら?」と言います。 これは山梨県人なら聞き慣れた言葉なのでしょうが、他県の人からすれば面白く聞こえると思います。なんてったって、ずらですからね。 そしてこの方言は、どちらかというと若い人よりお年寄りの方がよく使います。といいますか若者で使っている人はほぼいないといっていいレベルでしょう。 しかし同じ学校の同級生の女の子でこの「~ずら?」をよく使う子がいました。これはもうレジェンドといっていいでしょう。 そして社会の先生がどう考えてもカツラを被っているのです。もう大半の人が気づいているのですが、みんな黙認している状態です。 そしてこの「~ずら?」という言葉をこの先生の前で使うと空気が凍ります。カツラの人の前でこの方言はご法度なのです。 全国の方言を探しても、カツラの人を傷つける方言はこれのみでしょう。きっとこの女の子は色々な場所で「~ずら?」を使っているのだと思います。 そこにカツラの人がいないことを願うばかりですね。山梨県人なら方言だと黙認できますが、これが他県だったらただの悪口となってしまいますからね。でもこんな面白い方言がある山梨に生まれて良かったなと思いました。 |
おもしろ方言集〜西日本編〜
関西・京都府
「京都弁と言うと、何でも許されるのかい?」 うちの母は代々京都の生まれで育ちです。それも上京区でいわば京都のど真ん中です。 ここは、京都と言えば「何々どすえ」という言葉は使わないんですよ。これはずっと前に、NHKの京都放送局で番組作ってました。 そして御所が近所にあるせいか、先祖が公家さんとかに仕えていたせいか御所言葉とおぼしき言葉も使っておりました。お味噌汁のことを、おみおつけとはいうでしょうが、おみのおつゆといったりします。 ちなみに京都市内の人は、京都府だから京都出身と言っても認めないですね。あそこは京都と違いまっせ、と言うんです。 ネットで京都の人の集う掲示板を見たとき、「京都には上京と中京と下京しかないと思っている年寄り」という表現がされていましたが、まさにそうでした。 さて、私は現在は兵庫県在住なので、同じ関西とはいえ、言葉は微妙に違うんですよね。この兵庫県南西部では、自分のことを「うち」と言うと下品だというんですが、京都弁では普通に「うちら」って使いますし、田舎のおばはんが何を言ってるんだという感じです。 このへんの言葉よりも、全体的に見て京都弁の方が上品だと言うのは間違いないです。そして、母が高齢になって入院したとき、枕のことを「おまく」と言ったときに、看護師さんが「はっ!」と、した顔をして私の方を向いたのにはびっくりしました。 意味不明の言葉を発して認知症になったのかと思ったらしいですが、いえ、枕のことです(笑)。 座布団も、おざぶとか言いますね。また、もう寝なさいではなく、「もう、おやすみたら?」というのもありました。あとは、出かけようと外へ出て、近所の人に「おでかけですか?」と聞かれると、電車に乗って神戸へ行くときでも、「はい、ちょっとそこまで」と言ったものです。 京都人はそういうものだと、司馬遼太郎小説で出てきました。 |
関西・三重県
「衝撃の事実を知った修学旅行」 私は大阪で産まれ育ったのですが、母親が三重県の熊野出身でしたので、方言と訛りがありました。 小さい頃から聞いている言葉なので私はなんの違和感もなく、それが普通だったので何も思っていませんでした。 小学6年生の修学旅行で衝撃を受けました。宿に着きみんなでまくら投げしたり、恋バナしたりと盛り上がり、さぁそろそろ寝よっかーっとゆう時に私は【ちぼ】つける派?消す派?とみんなに普通に聞きました。 するとまわりみんな、えっ?ってなりました。私はまったく意味が分からなかったのでもう一度聞きました。すると【ちぼ】って何?っと言われました。 こんどは私がえっ?となりました。意味分からず電気を指してこれの事やけどっと言いました。すると大爆笑がおきました。 まだ意味分からない私はこれって【ちぼ】違うの?と聞きました。すると豆球やでっと言われ、そこで私は豆球とゆう言葉を始めて知りました。 私以外は全員、豆球と言っていて本当にびっくりしたのを覚えいます。それと同時にものすごく恥ずかしく思いました。 産まれた時から今まで普通に使っていた言葉がまさか方言で通じないなんて衝撃すぎて、家に帰ってからすぐにお母さんに出来事を報告しました。この一件以来、私は【ちぼ】と言う事はなくなりました。 |
「’やんやん’は通じやん」 三重県出身の私は、高校卒業まで三重県以外の友達はほとんどいませんでした。大学は名古屋の大学に通っていたのですが、その際軽いカルチャーショックを受けました。 ある日、友人1名が教室に現れなかったので「○○ちゃん、こやんね?」と一緒にいた友人に言いました。すると、友人は「え?今なんて言った?」と聞き返してきたので私は「えっ、○○ちゃん、こやんから、今日休みなんかなと思って」と言いました。 すると友人が「えっ、こやんて何?」と聞き返してきました。そうです。私はこの「ない」という意味の「やん」を方言だとは知らずに使っていたのでした。 その後も「明日、テストあったら今日の夜寝れやんやん」と言って「やんやん」て笑えると大笑いされたりしました。 同じ土地にずっと住んでいると、その言葉が方言だとは知らずに使っていることも多く、大学生になり色々な地方出身の友人ができてから、自分の方言に気づくことが多くなりました。 のちに、外国人と関わる仕事に就いたのですが、たどたどしい日本語の外国人が私の方言を真似して「やんやん」言っているのを聞いた時に、方言ってそのくらい印象的なんだなと気づきました。 この「やんやん」以外と他の地方の方からは可愛いと人気なので密かに気に入ってます。 |
関西・大阪府
「河内弁は、意外に味わいがあって、理解できたら面白い。」 河内弁といえば、ちょっとアンニュイな感じしますが、、、あなた、とは言いません。われ、というのが”あなた”のことを指します。 マッハ花子さんが、河内のオッサンの歌で一躍有名になったのですが、いろんな独自の河内弁が盛り込まれています。 ・・・したのけ?。もそうです。「したの」では終わらなくて、「け」をつけます。意外にも、「うる星やつら」のラムちゃんは、この「したのけ?」と言いますが、これ河内弁です。 食事の誘いでも面白く、「けえへんけ?」と言われます。「(一緒に)いきませんか」という意味なのです。でも来る→けえへん、という言い方、実はもともとこの言い方が正しいようです。 「なにしさらしとんじゃ?」というのは、「元気にしていた」という親近感をこめた表現なのですが、関東の方からすれば、「こわー」という感じでしょう。河内弁は、昔の大和言葉がそのまま残っているのです。 平城京時代の庶民は、こういう言い方していたのが分かります。さっさとしやがらんとアカンやんけ、われ、というのは、これもひたしさを表現した言葉で、「さっさと仕事しなさい」と相手にせがんでいるわけで、遅くなれば、助けるぞ、という意味まで含んでいます。 「まあ、ビールでものんでいかんか、ワレ」というのも面白い。河内の人は、身近な人しか酒を誘いません。関西人でないとわかると、すぐ標準語を使う人たちです。 この河内弁を使ってもらえたら、「お前、認めちゃる」ということで、仲間として認めてもらえた、ということです。 清原と桑田さんは、甲子園で河内弁でやり取りしていたそうです。今となっては、もう一度甲子園での会話、河内弁で再現してもらいたいと思います。 |
「大阪弁にも個人差がある!?」 私は大阪の下の方出身です。大学でも大阪民が非常に多いのですが私の発言にみんな驚くことは珍しくありません。 例えば「髪の毛切ったん?」「髪の毛染めたん?」という内容をわたしは「毛切ったん?」「毛染めたん?」と言います。 友だちはみんな一度は「毛!?」と驚くと友に笑います。これが普通の会話だと思っていた私は、すこし大阪のならではのがめつさがあるのではないかと自覚し始めました。 相手のことを好きでも、普通に「お前さぁ~…」と言ってしまったり「アホちゃん」「○○のの時よぉ…」と、女性とは思えないような発言をしているということを大学に入ってから知りました。 私の大学は、地方からきてひとり暮らしをしている人が多いです。(沖縄、四国地方、関東地方等)地方から来ている友達は、大阪民の何倍も驚きます。 大学生活も後半の今、今だから言える話を友達とし合ったのですが、私の第一印象は「怖くて近づきにくく、絶対友達になれないやろうなぁ。と思っていた」が皆の意見でした。 やはり、可愛らしい言葉を使った方がいいのかと頑張ってみましたが、一度ついた言葉のくせはなかなか取れるものではありません。 同じ大阪でも、場所によって言葉の内容が少しながらちがうのだなぁと最近知りました。 |
四国・香川県
「一瞬で青ざめたひとこと」 就職先が香川県になり、仕事も始めたばかりで色々周りにも気を遣いながら過ごす日々を送っていました。 職場の人はもちろん優しい人もいれば、厳しい人もそりゃいます。数ヶ月経った頃、少し環境にもなれ職場の人ともだんだんと仲良くなり、楽しく仕事に行っていました。 そんなある日、淡々と仕事をしていた私にいきなり、『あんた、偉そうやなっ!』という声が聞こえてきたのです。〔えっ!?私??〕と心の中で思いながら、こんなにも周りに気を遣いながら過ごしてきたのに、そして時間が経つにつれてこんなにみんなに打ち解けられてきたと思っていたのに、偉そうな態度に見えていたなんてショック過ぎました。 その事実もショックな上に、振り返ってその人を見ると、私の中で職場の中でベスト3位には入る優しい優しい先輩なのです。 私はこの一言で一瞬で青ざめました。余りにもショック過ぎて、泣きそうになりながら、『えっ、あの、えっと。その、あの』と何を言っているのか意味不明な感じでした。 とりあえず謝らなければと思い、『すみませんっ!私、そんなつもりは。』とかなり顔もビビっていた所、その先輩は『ん?何が?』と何故か質問返しをしてきたのです。 私もなんだかキョトンとしてしまい、『何か偉そうな態度取ってしまいましたか?』と聞くと、どうやらエライとは、香川ではしんどい、体が疲れたなどといった意味合いだそうで、『なんだか疲れてるように見えるけど大丈夫?』と心配をして声をかけてくれたとの事でした。それを聞いて本当に安心しました。 社会人になりたての若かりし頃なので、余計ビビっていたのはありますが、特に香川は口調も関西弁に近いので、最初は本当にびっくりしました。 |
まとめ
方言にまつわるおもしろ体験談、集めてみたらたくさんありました。
昔に比べると今方言を使う人は減ってきましたが、方言があることでこんなほっこり面白いエピソードが生まれるなら方言も大事にしていきたいですよね。