秋はいろいろなものがおいしい時期です。
そんな秋の味覚の代表格といえば、栗ですよね!
甘みもあるし、ほくほくとした食感がおいしい栗は、老若男女に親しまれています。
栗きんとんなどのスイーツだけでなく、栗ごはんなどのしょっぱい味付けでも楽しめるので、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。
そこで気になるのが消化の良さですよね。
栗は消化に悪いって聞いたことありませんか?
もし食べ過ぎてしまっても大丈夫なのでしょうか?
栗の栄養と効能
栗は栄養価が非常に高い上に、栄養成分がバランス良く含まれているという非常にすぐれた食べ物です。
それを知ってか知らずか、日本ではなんと縄文時代から食べられていたようですよ!
そんな歴史のある栗ですが、特に目立って含まれる栄養素とその効能をご紹介します。
炭水化物
私たちが「栗」として食べている部分は、ブナ科の植物であるクリの木の実です。
食用の木の実には、たくさんのでんぷんが含まれています。
動物が活動するエネルギー源になる、生命には欠かせない成分です。
カリウム
カリウムは、むくみの原因となる過剰なナトリウムの排出を促す効果があります。
さらに、高血圧や動脈硬化を防ぐ効果もあるなど、体の内外の美容に役立つ成分です。
パントテン酸
栗には、風邪予防に役立つ多くのビタミンが含まれています。
ビタミンB群のひとつであるパントテン酸は、炭水化物や脂質の代謝に深くかかわる大事な栄養素です。
食べ物から摂取されたパントテン酸は、体内でコエンザイムAという成分に変わります。
このコエンザイムAは、体に含まれるさまざまな代謝酵素が働く際に不可欠なものなので、生物にとって極めて重要な成分です。
寒くて代謝の落ちがちな秋冬にはぜひ取り入れたい成分です!
食物繊維
木の実である栗には、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には、便秘解消の効果があります。
最近の研究で、腸内環境は肌荒れや自律神経などと密接にかかわっていることが明らかになっています。
冬になると冷えから便秘になりがちですが、食物繊維を積極的にとることで肉体的にも精神的にもきれいになれますよ!
栗を食べ過ぎるとニキビができたり腹痛になる?
栗にはたくさんの栄養成分がたっぷり含まれており、積極的に摂取したい食べ物でした。
旬の食べ物はとってもおいしいし、栄養たっぷりとあってはついつい食べ過ぎてしまうこともあります。
では、食べ過ぎてしまうとどんな影響があるのでしょうか?
まず、栗を食べすぎてしまうことで一番大きな影響は、腹痛です。
食物繊維が豊富な栗ですが、不溶性食物繊維の割合が高く含まれています。
不溶性食物繊維は、腸のぜんどう運動を促進する効果があります。
そのため、栗を食べ過ぎてしまうと腸がたくさん動くことで腹痛を引き起こしてしまうことがあります。
また、栗にはたくさんの炭水化物が含まれていました。
そのため、栗を食べ過ぎてしまうと、炭水化物に含まれる糖質を過剰に摂取してしまうことになります。
過剰な炭水化物は、お肌の皮脂分泌を促進することで毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。
このように、栗には体に良い成分をたくさん含んでいますが、食べ過ぎると悪影響を及ぼしてしまうこともあるので、ほどほどにしておくことが大切です。
栗の一日の摂取量目安
美味しくて体に良い栗ですが、食べ過ぎは害になってしまう部分もありました。
では、一日にどれくらい食べるのが適量なのでしょうか?
栗の摂取目安量は、200グラムから250グラムです。
これは、栗に換算するとだいたい10個分になります。
10個もの栗を食べるのはなかなか量があると思いますが、いろいろな形で料理されるので、食べ過ぎたなと思ったらセーブするくらいで問題ありません!
ちなみに、子供の場合は大人の半量ほどが目安となります。
まとめ
秋の味覚として欠かせない栗ですが、たくさんの栄養が含まれており、非常に体に良い食べ物です。
そんな栗ですが、食べれば食べるほど良いというわけではなく、食べ過ぎは腹痛になったりなど悪影響もあるので注意しましょう。