寒い時期には、温泉にゆっくりつかるのが最高の幸せですよね。
最近の研究によると、温泉には幸せホルモンを放出させるというリラックス効果があるそうですよ!
そんな効能を知ってか知らずか、野生の動物が温泉に入っている様子がテレビで紹介されたりします。
特に、ニホンザルがお湯につかっている様子を想像できる方は多いのではないでしょうか。
ところで、野生に住む彼らは温泉に入った後に湯冷めしてしまう、なんてことはないのでしょうか?また、どこで温泉に入るニホンザルを見れるのでしょうか?
猿は温泉に入って湯冷めしないのか?
温泉から出た後に良い気持ちでボーっとしていたら、体が冷えてしまって辛い思いをしたなんていう経験はありますよね。
では、野生のサルたちは濡れた体のままでいて湯冷めをしてしまうことはないのでしょうか?
結論から言うと、サルは湯冷めしません!
人間と違ってサルには体表に毛がたくさん生えています。
体毛は、外気と皮膚の間に空気の層をつくることで、体温が逃げにくくなる働きをします。
ちょうど、人間がセーターやコートを着ているときと同じ感覚ですね。
また、体毛があることによって、体をゆすって表面についた水分を吹き飛ばすこともできます。
そのため、サルは人間と違い、湯冷めして体調をくずしてしまうということがないのです。
ニホンザルが温泉に入る理由はストレス解消?
サルが温泉に入る姿は、見ていて可愛らしいですよね。
では、サルたちはどのような理由で温泉に入るのでしょうか?
野生のサルには、入浴をして体の汚れを落とすという習慣はありません。
しかも、サルによって温泉が好きな個体もいれば、全く入らない個体もいます。
また、サルが温泉に入る時期は寒さの厳しい冬場であることが多いそうです。
そのため、サルが温泉に入るのは寒さをしのぐためだと考えられています。
温泉に入るニホンザルはどこで見れる?
温泉といえばサルというイメージがありますよね!
ですが、私たちが入りに行く温泉では、なかなかお目にかかれません。
温泉に入るニホンザルを見たいときには、どこへ行けばよいのでしょうか?
THE・サルの温泉「地獄谷野猿公苑」
サルを見たいと思ったら、山へ行くのが正しいですよね。
しかし、野生のサルが温泉に入る姿を見られるのは、世界で「地獄谷野猿公苑」だけです!
この公苑は長野県にあります。
寒さが厳しく雪の多い長野県の中でも、この公苑が位置する渓谷はなんと標高が850メートルもあり、最も寒い時期には気温がマイナス10度を下回ります。
そのため、野生のサルたちが冬を越す知恵として温泉につかるのです。
自然の真っただ中にあるためかなりアクセスは悪いですが、日本だけでなく海外からも温泉サルは“Snow Monkey”として人気で、毎年10万人の観光客が集まっています!
温泉サルを見られる「智光山公園こども動物園」
さきほど紹介した地獄谷野猿公苑は、自然に囲まれているためとても趣があってよいのですが、アクセスが悪いのが難点でした。
実は、サルが温泉に入る姿は東京のすぐ近くでも見られるってご存知でしたか?
埼玉県にある「智光山公園こども動物園」は、都内から電車で1時間で行くことができます。
ここでは、「サル山温泉」として、飼育されているニホンサルが温泉に入る姿を見ることができます!
しかも、温泉に入るのはサルだけではありません。
なんと、あのかわいいカピバラが温泉に入っている姿も見ることができてしまいます!
ここでは実際に人間が温泉に入ることはできませんが、温泉につかるニホンザルやカピバラのかわいい姿を目にすることでとっても癒されます。
まとめ
冬のストレス解消法といえば、温泉ですよね。
寒さの厳しい時期には、人間だけでなく野生の動物たちも温泉に入って温まっています。
ニホンザルは、体毛のおかけで入浴後に湯冷めしてしまうことがありませんでした。
温泉に入るニホンザルの姿は、長野県だけでなく都内からほど近い場所でも見ることができるので、ぜひ癒されに行ってみてくださいね!