ビジネスシーンでよく使われる「左様でございます」正しく使えますか?
堅苦しい言葉ですが敬語としてしばしば使われるのも確かです。
きちんと、言葉の意味を理解して生活の中ですんなり使えたら
一目置かれる!?かもしれませんよね。
「左様でございます。」の意味や使い方の解説をしていきます。
「左様でございます」の由来や意味
もともとは、「左様」は「然様(さよう)」と書かれていました。
「然」とは「前述の発言を受けてその内容を指す言葉」という意味があり
つまり「その通り」「そのまま」という意味があります。
その「然様」の宛字として「左様」が使われるようになったのです。
ですから「左様」も「そのとおり」という意味を持つようになったんですね。
これが「左様」という言葉の語源なのです。
なぜ宛字として「左」が使われている様になったのかというと
古来の日本の官職では右よりも左の方が地位が高いとされ、
尊敬を示すためにだんだんと使用されるようになったと言われています。
「左様」は2つの品詞 形容動詞と 感嘆詞
◎形容動詞(物事の性質・状態を表す語)の「左様」は「左様なり」という形。
↓
「その通り・そのよう・そう」を意味する言葉。
◎感嘆詞(呼びかけ)では相手の意見が正しく、理にかなっていることを表明する表現。
↓
相手に肯定・賛同を示し、「相槌」となります。
何かを思い出したときに「そうそう・そういえば」という意味で使うこともありますよね。
「左様でございます」の使い方
「左様」は「左様でございます」などの言い回しでビジネストークなどでよく使われますよね。
丁寧な表現になります。 「左様」を使った色々な表現が可能です。
*左様でございます(賛同)
*左様ですか(相槌)
*左様でございますか(相槌)
*左様でございましたか(相槌)
*左様でございますね(相槌)
*左様で(相槌)
どれも相手に賛同する表現ではありますが、単に相槌を打つときにも使う表現です。
丁寧な表現なのですが古い言葉なので、少しかしこまりすぎて
なんだか居心地が悪く感じる人も多いので、
お客様に対してであっても何度も使うことはお勧めできません。
他に、丁寧な表現でよく使われる「そうですか」を使う方がいいでしょうね。
社内の上司や大学の先輩に対しても「そうですか」を使うのが一般的です。
「左様でございます」の類語・対義語
「左様」の類語は 「正に」 「正しく」 「その通り」 「そのよう」 などがあります。
ただ、「左様」は単語で使うよりも
「左様でございます」といった肯定・賛同を意味する使い方や
「左様ですか」といった相槌の意味で使うほうが多いいですね。
逆に、対義語は相手の話に否定するような意味あいですから
「左様ではございません」となりますが、聞いたことないですよね。
正直対義語の意味合いの言葉は使われません。
まとめ
いかがでしたか?「左様」という言葉の意味や使い方お判りいただきましたか?
敬語の中でも特に相手に尊敬の意を表した言葉なので
日常的にはほとんど使うことはないと思いますが
使い方を間違えると相手が逆に嫌味に感じてしまうこともあるので
あくまで、自然にくどくならないように使うのが大事です。
それでも言葉の響はとても美しいのでお客様の接待時や
上司に対して時折使うと、品が良く見られるのは間違いありません。
ちょっと意識して使ってみると「この人できるな・・・」なんて思われるかもしれませんよね!