意味が逆になった言葉や変わった言葉まとめ!

日々の暮らし

言葉とは面白いもので、昔と今では違う意味で使われている言葉があります。

なぜ変わっていったのでしょうか?

言葉は生もの?ですから時代の流行で変化していくのでしょう。

「死語」なんて言葉がありますが、流行り言葉はすたれてしまい使われなくなっていきます。

でも、面白いことに意味が逆になった言葉もあります。

ちょっと見てみましょう。

 

 

昔と今で「悪い意味」から「良い意味」に変わった言葉

「素晴しい」(すばらしい)

現在ではいい意味で使われる言葉ですよね。

「大変優れている」「程度がはなはだしい」といった時に使います。

でも昔は良くないことに対し、「ひどい」「とんでもない」という意味で使っていました。

 

辞書には「この女ゆゑにやア素晴しい苦労をして」という例文が載っています。

意味は「この女性は、女性だったためにひどい苦労をして」になりますよね。

また大正時代の関東大震災の写真の説明に

新聞で「素晴しい被害」という表現が使われています。

とんでもない」という意味なのでしょうが今では驚きますよね。

 

「サバを読む」

昔はサバが腐るのが早かったため、

その分を見込んで余分に入れておく・・・・という商売での良心的な意味だったのですが、

今では「ごまかし」という意味になっています。
「年齢をサバ読む」なんてよく使われますが「年をごまかす」という意味で使われています。

 

昔と今で「良い意味」から「悪い意味」に変わった言葉

逆に、昔は良い意味だったものが悪い意味に変わった言葉もあります。

 

「貴様」は尊敬語だった!?

「貴様」というとよく漫画などで喧嘩の場面などで

「貴様~!!」なんて叫びながら殴り掛かる!なんて場面が思い浮かびますよね。

お笑いコンビが「貴様!?」なんて言っているコマーシャルがあります。

 

間違いなくあまりいい意味ではない・・・・「貴様」ですが

昔は主に男性が目上の人に対して呼ぶ敬称で、

武家が書く手紙などで使われていた言葉でした。

 

江戸時代の前半からは次第に日常会話でも使われるようになっていきました。

その時も相手に高い敬意を示す呼び方として定着していたんです。

「貴様」は、文字通り「貴方様」という丁寧語でした。

それから江戸時代中期以降になりだんだんと逆に軽い敬称として変化していき

後期にもなると「対等の立場の者」や「目下の者」

に対して罵りの言葉としても使われるようになっていきました。

随分と変わっていったんですね・・・

 

微妙(ミメウ) 極めてすぐれている。

昔は、「微妙法」など古来仏典に多く用いられた言葉です。
「太平記」の寛永版(1631年)には「微(ミ)妙」と振り仮名が付いていることから、

逆にこの頃から仏教語音「みみょう」を離れて

「ビメウ」と言われるようになったようです。

 

当時の意味は

微妙(ビメウ)  奥深く妙なること。

微妙(びみょう) 細かい所に美しさ・問題点・重要な意味などが有って単純な論評を許さない様子。

とされていましたが現在では、

微妙(ビミョー) 若者が使う言葉とされ

相手から出された問題や評価をそのまま全面的には受け入れにくいが
完全に否定することもためらわれる時に態度保留するためにいう言葉。

(「日本俗語大辞典」)と記されています。

確かに現在においてこの「微妙」という言葉は若者が

「いまいち違う・・・」「ニュアンスが違う」「受け入れられない」等の

意味合いで使うことが多いいですよね。

 

昔と今で全く意味が変わった言葉

他にも、昔と全く違った意味合いで使う言葉があります。

 

「ヤバい」

以前は悪い意味だったが、現在の若者言葉ではいい意味で使っています。
これはヤバい(いい、ステキだ)(いい、おいしい)(いい、かわいい)

とにかく、良い意味で使いますよね。

 

「鳥肌がたった」

昔は「恐怖を感じた」意味で使っていましたが

最近は「感動した」の意味で使っているようですよ。

 

「ありがとう」

平安時代は「有り難し」は「存在するのがまれである」の意味で

めったにないことの意味として使われました。

実は「ありがとう」の語源は仏教に由来すると言われています。

 

人間に生まれることは、それほど喜ばねばならないことだと、

お釈迦様は教えさとされているのです。これが「ありがとう」の語源です。

実は奥深い意味合いが語源だったんですね・・・

今では相手に感謝の意を表す「感謝します」の意味になりましたが

「感謝」の部分は受け継がれていますよね。

 

「高学歴」

昔は「大卒は高卒より高学歴」という使い方をしていましたが

最近のネットでは「東大など偏差値の高い大学を卒業」の意味で使い、

「低学歴」を「偏差値の低い大学を卒業」の意味で使うようになってきているようです。

これは、時代の流れで昔は大卒か高卒かで学歴を見ていましたが

現在では大学卒が大半を占めてきたのでリアルに

偏差値で「高学歴」という言葉を使うようになったんですね。

 

まとめ

言葉は時代とともに変化していきます。

ただ、言葉の語源をひも解くと意外な理由だったり現在までに全く逆の意味になったりと面白い発見もあります。

私が普通に使っていた意味合いの言葉も娘たちに話すと「???」という

リアクションが返ってくる時もありますし

逆に若者が使っている意味合いが全く理解できない?言葉もあります。

 

今使っている言葉も何年も経つと意味が変化していたり、死語になってる・・・なんてこともあり得ることですよね。

極論、言葉は生ものですから時代の背景にとても左右されながら変化していくものなんだと思います。

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